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登校中、思考にふける。
靴ははけた。足はそこにあるように機能する。でも、僕には見えない。おかしい。おかしいぞ。流石にここにきて睡眠不足のせいにはできない。
一緒に登校している、僕の人生初となる彼女の未来にも相談してみた。
彼女は目を丸くした。
それは上記のとおり、僕がクソがつくくらいに真面目な人間で、嘘や冗談に縁のない人間だったからである。
結局両親と同じく大笑いされた後、「あんたでも冗談言うんだー」という新たな発見を相手に与えてしまっただけであった。ちなみに言わないぞ。
そして回想を終え、今。
僕が布団の中に入って、足の感覚がまったくないことを憂いていると、ピンときた。その原因に思い当たったのだ。
三日前。
僕は交通事故に遭っていた。
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