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「どうしたの?」といつもと様子が違う僕に対して、彼女は勿論尋ねてきたが、後にする。今はただこの時を楽しみたいんだ。
遊び倒し、空も夕闇に染まりだした頃、未来を観覧車に連れていった。
ベタだけど、後悔は残したくない。
観覧車のなか、ライトアップされる綺麗な遊園地を上空から眺めながら。
僕は彼女にキスをした。ファーストキスである。そして、ラストキスでもある。
呆然とする彼女に僕は言った。
「もうすぐ死ぬんだ」
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