01:悪魔契約

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「よくない。破傷風とか怖い病気がたくさんあるんだから」 ほら、貸しなさい。 そう言って私は何故か悪魔の怪我を手当てすることになっていた。 手当てといっても、消毒して包帯を巻くだけなのだが。 「アンタ医者なのか?」 「違うよ。私、普通の高校生」 「へー……。人間は器用だなー……」 じーっとみてくる悪魔。 「で、証拠、ないの?」 「んー……。あ、あるんだぜ!」 そう言って彼はポケットから何かを取り出し私に差し出した。 …………。 何だか、得体の知れない紋章だった。 「あと、コレ!」 「!」 手の平にぽうっと黒い球体が浮く。 何だか、少し風圧を感じた。 どうやら信じるしかないらしい。 「……わかった。信じてあげる」 「ほんとか? で、俺ァアンタに何すればいーんだ?」 「………契約内容って何なのかしら……」 本を開いてみてみるも、肝心な部分が読めない字でかかれていた。 というか、先程まで読めていた字が、今は全く読めない。 不思議というか、不気味だ。 魔界の文字なのだろうか?  
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