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「貴方これ、読める?」
「うん、読めない」
「でしょうね……」
この悪魔……ギルドだっけ?
ギルドは私に勝手に呼ばれただけで、こちらじゃ行くあてもないはず……
私はマンションに一人暮らし……
家族がたまに遊びにくる程度……
あ、ちなみに兄と妹ね。
母と父は他界しているからね……
義理の母と父ならいたりするけど。
「貴方の他に悪魔っていないの?」
「魔界にいるんだぜ♪ でもこっちにもいるはずなんだぜ」
「じゃあその悪魔なら詳しいことがわかるかな?」
「俺の知り合いならねー。なー、腹減ったんだぜー」
マイペースなギルド。
チンピラにしかみえない。
というか、人間とあまり変わらないように感じる。
「近くにー、強いやつが何人かいる気がするけどー、知り合いかはわかんねー」
「……わかった。じゃあ帰れるまでここにいなさい」
「そーするんだぜー。だからメシー」
相当腹が減ったらしかった。
私は立ち上がり、台所の冷蔵庫の前にたち中をみる。
「……………」
見事に何もなかった。
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