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小さい時は、悪魔も天使も神様も妖怪も、宇宙人だって信じた。
サンタクロースだって、何だって信じた。
ウルトラマンの星だって、いつかは行けるのだと思ってた。
だけど。
そんなことあるはずもなくて。
少女マンガを信じてみたけど、私には何も起きてはくれなかった。
涼宮ハルヒみたいにずっと待ってみたけれど何も起きやしない。
………そんなこと、わかってた。
お父さんとお母さんが私を置いて何処かへ行ってしまった時から。
「……………」
かつん、と私の足音が響く。
古びた書店に立ち寄った私は、参考書と、小説、あと同人誌を探しにきていた。
学校の帰り道で、たまたま時間があったからなのだけれど。
(天使と悪魔……。聖書まであるわ。古本として置くのはどうなのかしら……)
さりげなく、悪魔やら天使やらの文献が並ぶ場所で立ち止まる。
目で本を追っていると、一冊の少し分厚い本でとまった。
(何かしら、これ)
題名が英語でよくわからない。
もしかしたら英語じゃないのかもしれないしとにかくよめなかった。
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