01:悪魔契約

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「契約……?」 一体何のことなのか…… 全くわからない。 「契約ー。契約内容はアンタが知ってるはずなんだぜー。俺ら悪魔は知りえないんだぜー」 「…………契約内容……」 全く思い当たる節がない。 「………契約内容忘れた」 「えー、困るんだぜー」 あまり困っていないように聞こえる。 「俺ら悪魔は契約が成立しねーと帰れねぇんだぜー」 「………。その喋り方、流行っているのかな?」 「俺の中では流行語大賞なんだぜ♪ とっちゃやだぜ♪」 「とらないよそんな喋り方」 悪魔にも流行語大賞があったことを私はその日知ってしまった。 というか、本当に悪魔なのだろうか。 魔王というのも、何処かのボスのこととかもしくは妄想なのではないだろうか。 というか、この悪魔は全く悪魔らしくなくどちらかといえばチンピラである。 もし登場シーンさえなければ、間違いなく信じるという選択はない。 だが、鎌とあの魔法陣……。 「貴方本当に悪魔なの? 証拠は?」 「んー、証拠?」 考え込む悪魔。  
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