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もしかしたら、悪魔っていう何か紋章みたいな証拠とかがあるのかな……?
「………証拠って、何だ?」
「はぁ!?」
どうやら証拠という言葉すら知らないようだった。
悪魔は頭が悪いのだろうか……
だが確か、悪魔が数学とかを人々に教えたとかなんとか………
「……はぁ。証拠っていうのは、悪魔だといえる根拠、要するに悪魔だっていう身分証明みたいなもの。例えば、悪魔しか持ってないものとかね」
「へー。アンタ物知りだな!」
本気で感心しているようだった。
ちなみに、そうしている間にも血は床に流れていっている。
「とりあえず、その怪我なんとかしなくてはならないね」
「怪我ぁ? あ、ああ、これ?」
今気付いたらしかった。
悪魔は神経がぶっちぎれているキチガイな悪魔ばかりなのだろうか……
「ほら、その鎌、拭きなさい」
「えー」
「えー、じゃない!」
無理矢理雑巾を手渡し拭かせる。
私は奥から救急箱を持ってきた。
「ほら、怪我みせて」
「いいよォこんな怪我、ほっときゃ治るんだしさァ」
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