第一場

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あきら「なんで死なないんだ!!なんだこの体!」 何回も頭を打つ 「なんなんだ…夢か…?夢だよな…あるはずない…イエス?ふざけんな…俺は、俺は只死にたいだけなんだ…」 あきら座り込む かえで登場 かえで「あの~、ご気分でも悪いんですか?良かったら私の家までご案内しましょうか?それとも病院に?」 あきら見る。が返事は無い かえで「あの…ごめんなさい。私、困っている人を見過ごせなくて。あの…何かあったんですか?」 あきら「あんた誰だ。俺に構うな。消えろよ…そんな気分じゃないんだ。」 かえで「そんな言い方しなくても。じゃあ私の家に行きましょう?すぐそこなの。こんな寒空の下じゃ風邪を引きますよ。」 あきらため息 あきら渋々立つ あきら「…分かった。そこまで言うなら…俺は池上あきら。あんたは?」 かえで「私は伊集院かえで。ううっ寒い!早く行きましょ!」 かえで走ってはける あきら、迷うが渋々歩いて付いていく かえでの豪邸 かえで「さ、入って入って。温かい紅茶を容れるわ。」 あきら「すげえな。あんたの家は。ここに一人で?」 かえで「両親はずっと前に亡くなったの。でも可愛い弟なら居るわよ?ちょっと呼んで来るわね。」 かえではける あきら「おい。俺はすぐにでていく…って聞いてねぇよ…はぁ…」 あきらソファーに座る 「死なない体、か。どうしようか、これから… 絶望だ…」 かえで来る あゆむ連れて来る かえで「あきらさん。この人が私の弟の伊集院あゆむ。ほらっ挨拶して」 あゆむ「よろしく、えーとあきらさんでしたっけ?僕は伊集院あゆむです。あゆむって呼んでください。」 あきら「よろしく…」 かえで急に咳き込む あゆむ「かえで姉ちゃん?どうしたの?大丈夫?」 かえで「大丈夫…ちょっと走り過ぎたみたい…ゲホゲホっ」 かえで倒れる あゆむ「かえで姉ちゃん?かえで姉ちゃん!ねぇ!あきらさん、病院に電話を!」 あきら「かえで?どうしたんだ?そんなこと言われても、電話…したことないんだ。あんたがかけてくれよ」 あゆむ「電話したことない?…分かった。かえで姉ちゃんを頼む」 あゆむはける あきら「おい、大丈夫か?しっかりしろよ。おい」 救急車の音 暗転
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