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俺は占いってやつをあまり信じない。
まぁ、たまに目に入ったものが上位であったり、最下位であったりした時は、気分の変動があったりはするんだけど。
占いが最下位だったところで、幸運に恵まれる日もあった。
逆に、何をやっても少しも上手くいかない日も、勿論あるのだ。
例えば今日。7月8日。
『天秤座は運勢絶好調~!』らしい。
金運では『ラッキー☆思わぬ臨時ボーナスがありますよ』というもの。
健康運は『疲れ知らずの1日!今日のあなたは無敵です!』なんて、馬鹿全開の文句を平気で使用する。
挙げ句の果てに、恋愛運は『大チャンス!身近な女性からの猛烈なアタックがあるかも!!』ときたもんだ!
今から考えると、馬鹿馬鹿しいにも程がある話。今日の俺は無敵どころか、警察に囲まれている。
もしや、これが伊沢先輩からの『猛烈なアタック』だったとしたら!?と、念のために仮定してみたものの……
『アナタが私の為に豚箱に入ってくれている事を考えると、ドキドキが止まらないの(はぁと)』
ってどんな愛!?
劇的を通り越して悪意すら感じる。
『占いに流されるな』。17年短いの人生で得た経験則その1。
ただ、今日ばかりは話が別だ。
回想を語るにあたって、俺は占い師にすがりたい気持ちになった。
『俺、女難の相でも出てるんですか?』と。
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