《一章-青空の下、慟哭-》

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 西暦2015年、エヴァ量産機を用いたゼーレによるNERV本部襲撃事件は、初号機及びパイロット『碇シンジ』、零号機及びパイロット『綾波レイ』、弐号機及びパイロット『惣流・アスカ・ラングレー』の活躍によって沈静された。  だがしかし、元々武装集団ではないNERVの戦力はこのエヴァ三機だけ(参号機はパイロット救出の後に碇シンジにより破壊されている)であり、施設への被害も尋常では無く、多くの死傷者を出す事となる。  そして、総司令にして碇シンジの父親である碇ゲンドウ、補佐の冬月コウゾウもまたそんな尊い犠牲の一人であった。  西暦2018年、その惨劇からおよそ三年後、世界がゼーレの驚異を過去の産物と認知し始め、アメリカ支部やドイツ支部等、各国の支部は閉鎖、NERVは日本本部のみとなっていた。  総司令は葛城ミサト、補佐に赤木リツコ、加持リョウジを添え、戦友とも言えようオペレーター伊吹マヤ、日向マコト、青葉シゲルは健在。新たに相田ケンスケを研修生として加え、渚カヲルを重要参考人として合意の上に地下へ幽閉。  チルドレンも既に高校生へと成長しているものの、NERV所属パイロットの任はまだ背負っており、使徒基ゼーレ対策は怠ってはいなかった。
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