三月十九日

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「さすが人気の学園だな。すごい数の受験生が合格発表を見にきてる」 「なにを他人事みたいに言ってんの?遼太郎も早く見に行かなくちゃ」 遼太郎と呼ばれた本人である俺は、一緒に発表を見にきていた幼なじみに腕を引っ張られた。 ハッキリ言って受かっている自信はかなりあった。 この学園、そんなに偏差値が高い訳でもない。 だが、生徒の質がかなりよい、高校に入ってから成績が急激に伸びる生徒が多い等、受験生ならず、親達からも絶大な人気を持つ学園に、ここ三、四年で成長した。
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