三月十九日

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それなりに勉強が出来た俺は、親や幼なじみに勧められ、特に行きたい高校も無かったし、敷地は広く校舎は綺麗、毎日送迎バスが出るという理由で受験することにした。 最近ではこの学園の人気は県外にまでも及び、わざわざ住民票を移動させる受験生まで出てきているらしい。 「遼太郎、遼太郎は何番?」 「えっと…11025番だ。美優は?」 「あたしはねぇ~…11007番!」 そんな会話を交わしながら、俺達は11001~の番号が掲示してある所まで歩いた。 「それにしても本当に一万人以上受けてんのか?」 「いくら何でもそんな訳ないじゃん。多分10000番から番号始まってるんじゃない?」 「1からじゃなくてか?」
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