恒例行事

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「おい、喧嘩だぞ!」 廊下側に座っていた奴が廊下を覗きこんでいた。 それに反応して見に行く野次馬。 俺達もその中の一人だった。 「おいおい、結構派手にやってんな…なんかやり過ぎじゃね?」 目の前ではグッタリして動けない上級生二人に、暴行を加え続ける一年が三人いた。 新城の言った通りやり過ぎだ。 「遼太郎、新城くん!止めてよ!二人とも強いでしょ?」 美優の言った通り、はっきり言って俺と新城は強い。 新城はあの身長を持っている上に空手や柔道をかじっているし、俺は中ニまでの日常で喧嘩をしなかった日があれば珍しいくらい荒れていた。 あくまで中ニまでた。 なので喧嘩慣れしていた。 (誰も止めねぇのか…仕方ないな…) 「新城、行くか?」 「あぁ」
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