恒例行事

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隣で新城が事情を話そうとしていたが、全く聞く耳を持たない警備員に苛立ちながらも、俺は素直に従った。 ------ 「おい、何があったんだ?お前らよりランクが高い奴らが倒れてたが、まさかお前達が…」 「違いますよ。先輩達を殴っていたのは他の奴でして…」 すかさず新城が遮る。 俺と新城は薄暗く、冷たい生徒指導室の床に正座させられていた。 目の前には静かに怒りを燃やすゴリタケがいる。 「本当だろうな?もし嘘だったらお前らはGに格下げだ!!」 ゴリタケの唾が飛び散った。 ゴリタケの始まりそうだった説教を遮るかのようにドアがノックされる。 「入れ」 苛立ちながらゴリタケが扉に向かって声をあげた。
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