捜査の糸口

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-特命係- 角田「よっ、ヒマか?」 亀山「見ての通り。ヒマですよ。」 角田「シケた空気が漂ってんな」 亀山「だって、いきなり右京さんが『帰る』って言い出して。」 神戸「正確には、刑事部長に『帰ってこい』って言われたらしいんですけどね。」 角田「ふん。で、杉下は?」 亀山「あれっ?さっきまでここに居たんですけどね。」 -鑑識室- 米沢「やはり指紋は出ませんでした。しかし、手掛かりが見つかりました。」 杉下「手掛かり?」 米沢「はい。凶器の包丁は、ある雑誌のキャンペーンで1000人に販売されたようです。」 杉下「1000人なら随分探しやすくなります。米沢さん、ありがとうございました。」 -特命係- 亀山「えぇ、3人で1000人に電話をかけるんですか?」 神戸「1人あたり333人ですね。」 亀山「それに、犯人が正直に『ウチの包丁がありません』って言うとは思えませんよ。」 杉下「犯人を見つけるにはこれしかありません。やりましょう。」
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