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朝のなのか、目の辺りに日差しが射し少し眩しい。
「……に……ちゃ…」
声がする
それはなんだか暖かい声だった
「……お兄ちゃん…ってば」
「……んぁ?」
声がして俺は寝ぼけ眼を開けることなく、適当に返事した。
「お兄ちゃんってば! 早く起きないと遅刻だよ!」
懐かしい声がして、俺はその子の名前を口に出した。
「……あかり?」
「紅莉って誰よ!? って早く起きてよ!」
あかりではなく、妹の朱美だった。
「……紅莉って言うのはだな」
紅莉のことを説明しようとしたが妹によってそれは阻まれた
「はいはい! 後で聞くから早く学校行く支度してよ!」
「……ジー」
俺は朱美のことをジト目で見た。
「なっ何よ? 早くしてよ、置いてくよ?」
「おはようのキスは?」
「すっ」
「好きです、お兄ちゃん?」
「するわけあるかぁー!!!!」
朝から元気のある妹だこと。
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