朝:登校

1/1
前へ
/131ページ
次へ

朝:登校

「お兄ちゃんなんか知らない!」 怒って部屋を出て行ってしまった。 可愛いな……って惚けてる場合じゃなかった。 追いかけないと! 「お~い待てって! 俺が悪かったよ」 「お兄ちゃんなんか知らないんだから!」 「悪かったって! なっ? 謝るからさ、許してくれよ~」 「……アイス買って…」 「へっ?」 「アイス買ってくれたら許す!」 「おう! 買ってあげるから許してね?」 「なら許してあげる! 忘れないでよ?」 「おう! 忘れない!」 俺は朱美とアイスを買ってあげる約束をした。
/131ページ

最初のコメントを投稿しよう!

126人が本棚に入れています
本棚に追加