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病院に向う車の中、ずっと沈黙だった。
「芽唯ちゃん、着いたわよっ!」
声をかけられ顔をあげると病院があった。
私は急いで車を降りた。
中に入ったものの、どこに行けばいいのか分からず脚を止めてしまった。
私がつっ立っているとおばちゃんが受付に行き、部屋を聞いてくれていた。
「芽唯ちゃん、103号室だって!」
言われた途端、走り出していた。
頭には103号室という文字しか浮かんでいなかった。
「…あった」
私は震える手でドアを開けた。
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