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あたしは倫夜君が触れた自分の頭に右手を当てた。
そして左手は口元に当てた。
…えぇ~~っ!!
思わずあのお笑い担当の聖華並のリアクションを取るところだった。
何?今のっ!?
あたしは何が起きたのか分からず一人でパニクってしまった。
今日は、信じられないことの連続だ。
初恋の人が同じ会社に内定貰ってて、しかも間違いなく春からは同じ会社で働くことになって。
それだけじゃなくて、今まで知らなかった彼の連絡先まで貰って。
あまりにも色んなことが一気に起こりすぎた。
でも…あたしはそんな驚きの連続も、全て幸せに思えた。
だって、あんなに会いたかった倫夜君と再会出来て、更にこれからもう一度仲良くなれるチャンスを掴んだんだから。
あたしが恋をしていた12歳の倫夜君。
でも今は22歳の倫夜君。
まだまだ彼がどんな風に成長したか分からないけれど…
あたしは、もう一度倫夜君のこと
好きになってる―――
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