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「なんっ……じゃそりゃあぁぁぁ~?…………………~~ぅうーー、でも……言いたくないなら無理に聞かない!!!愛来が話してくれるまで待つ!」
顔を赤くしながら小さく叫ぶ聖華だけれど、唇を尖らせてあたしを見つめた。
「ふふっ」
「…なによ?」
小さく笑ったあたしを聖華が恥ずかしそうに睨んだ。
「聖華は優しいな~、やっぱり!………聞きたいのよね?………笑わない?」
意味深にあたしは聖華に問い掛けてみる。
「笑うようなこと?そんなの、絶対に笑うわけないでしょ!!恋愛は人それぞれなんだし!あたしは笑わないわ」
聖華は真剣な眼差しであたしを見つめ、照れ隠しのようにクイっと残り少なくなったコーヒーを喉に流し込んだ。
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