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大学の中にあるカフェであたしは友人の聖華とコーヒーを注文した。
聖華はあたしに優しい表情を向けた。
「愛来、大丈夫?辛かった?」
あたしよりも長く少し茶色がかったストレートの髪、栗色の大きな瞳。
優しくて姐御肌で、でもお笑い担当の聖華はあたしが大好きな友人の一人。
「うん。辛かった…。榊原先輩は本当に素敵で頼りがいがあって…優しくて…爽やかで……好きだった」
「でも、Loveじゃなかった?」
聖華の問い掛けに小さくコクンと頷いた。
「恋じゃ…なかった。Likeの方の意味で好きだった」
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