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適当に3人の話に相槌を打ちながら冷や汗が流れ始めた私で顔も赤いのが分かる
「莉子?暑いのか?」
私の名前を呼び、何の躊躇いも見せず左手で私の額の汗を拭う晴人。
左手に填まる指輪が何故か気になって仕方なく私は思わず手を払いのける
「大丈夫だから」
場の空気とやらを読めない晴人に…いや私も同じだけども堪えてきた感情が一気に涙となり溢れてしまった
「莉子ちゃん…」
南さんの言葉が止まり美香が続いて言葉を挟んだ
「莉子ゴメン……実は南さんとジムで知り合い合コンの話になったのは本当で……帰り道に晴人さんと会ったの……」
美香は時折、涙声になり「騙すつもりは無かった」と言った
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