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頭の中で、莉子が他の誰かの伴侶になるという現実が駆け巡っていく
2年前、それも踏まえ手離した俺が今更に、とやかく言う権利は無い事位分かっている
俺は心の何処かで莉子を高くくっていたのかもしれない……
どう考えても莉子はイイ女だ。男が、ほっておくわけが無いのは分かっていた
2年という歳月の深み重さが身に染み渡っていく……
「晴人さん、今でも莉子を愛してますか?!」
俺を真っ直ぐ見て美香ちゃんは揺るぎなく言う。それに対し俺は誤魔化すのは止め本音を伝えた
「ああ、今でも莉子を愛してるよ。今回来た本当の理由は、やっと親父を認めさせ迎えに……なんだ」
美香ちゃんは唇を噛みしめ俺の胸元をパンチし目から涙が零れ出す
「お二人ゴメン、話聞こえたんだけど……その莉子ちゃんの気持ちは?確かめるしかないだろ。それに今更に晴人が連絡し会ってくれるか分かんないぞ。で、俺は考えた!美香ちゃんが一役買うんだな」
俺はヒロムが真面目な面をし言う話に耳を傾けた
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