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背負うと涙が溢れそうになる俺自身に嫌気と莉子に対しての罪悪感が押し寄せてきた
やっぱり体全体的に肉が落ちていて俺と居た頃より10㎏は少ない
店を出て暫くした時だった……
「先生、宜しくお願いします」
莉子が小さな声で寝言を言い相変わらず夢でも仕事をしているんだなと思った
そして、暫くすると「晴人……私行けない……行きたいけど船に乗っちゃいけない……」と俺の名前を出し意味ありげな寝言を言う
夢でも俺が苦しめているという現実が本当に心苦しくて…
どうやったら莉子を楽にしてやれるか考えるも混乱するばかりで……
莉子を背負い取り敢えずタクシーに乗り俺は美香ちゃんに連絡を入れる事にした
“留守番電話サー…”
ヒロムの携帯も同じく留守電に切り替わりる
まじかよ(笑)
俺は莉子を自分のマンションに連れて帰る事を選択した
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