目覚め

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そして別々に寝ようと試みるが、莉子の可愛い寝顔に吸い込まれていく ジッと莉子を見つめると又「晴人…」と言う莉子が居て俺はもう限界だった 莉子の隣に横たわり腕枕すると、ピタッと俺にくっつきスヤスヤと眠りにつく 俺は静かに目を閉じた 頭の中で莉子を抱き締めキスをしていく 現実自分の手の中に居るのに香りも確かで温もりも確かにあるのに……頭で行動をブレーキする 「ダメだ無理」 俺は、やっぱりベッドから起きて別々に寝ようと考えるが莉子が俺に、しがみついている。 その姿がアノ時空港で別れた姿と重なり俺は莉子をギュッと抱き締め無理矢理目を閉じた そしていつの間にか寝てしまったようで莉子の声で目が覚めたのである やっぱり莉子は自分で脱いだ不祥事を覚えてない様子で混乱している姿が可愛くて仕方ない もう少し一緒に居たくて俺はベッドに引き戻すも莉子の頭の中は婚約者への罪悪感でいっぱいだと俺には感じた .
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