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空港で莉子とキスをし俺は心から莉子を愛していると痛感した
莉子は溢れる想いをを堪えきれず“晴人、愛してる”と何回も繰り返した
2年前、泣いて別れた空港で今、新しく出発しようと気が引き締まる
莉子とお腹の子の為に。そして自分の為に―――
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俺は村上のリベンジという言葉が、どうしても納得いかず居た
莉子の退院日の朝、複雑な思い…人間の醜さを見て莉子の元へ向かったのだった
ナースステーションで莉子が退院する日だと小耳に挟み俺は支払いを済ませると、一本の電話が鳴った
再び外へ行き、かけ直すとヒロムの姉ちゃんからで“今から帰る。もう空港向かってる”との事。
「ヒロムは?」
「あの馬鹿1号、ったく頭冷やすしかない!」
俺は又いつもの姉弟喧嘩かと思った
そして出発の時刻を聞き、莉子に逢ってから直ぐ見送りに行こうと考える
そして莉子の元へ行き、ずっと自分を責め続けている莉子を見てるのが俺が辛くなった
俺も越えなきゃならない。
莉子にも越えてほしいと思った。
自分を許すという事を……。
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