目覚め

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「ううん、晴人は背負う事ない。背負うのが多すぎだよ(笑)私の問題だから大丈夫。ちゃんと自分の足で立てるからね」 莉子は、そう言うと俺の手をゆっくり離していく この時心から莉子のアノ時の気持ちが分かった…… 置いていく側も苦しいが置いてかれる側の苦しい気持ち 母さんが亡くなった時とは又違う苦しい気持ちが今分かった 段々視界が涙で霞み俺は再び莉子を抱き締める 「莉子、本当にごめん……離したくない。」 そして莉子に「勝手だね晴人(笑)」と笑われ「奥さん泣かせちゃ駄目」とも低い声で言われた やっぱり…… 「俺は結婚話を破談したよ……だから嫁さんは居ない。指輪は女防止よけだけだから……」 紛れもない事実だが莉子に通用するか分からないが俺は事実を伝える 「なあんだ。晴人独身なんだ、女防止よけって相変わらず凄いモテるんだね(笑)」 抱き締めているから莉子の表情が見えないが、なんとなく莉子が泣いていると思い莉子を自分の方に向ける事にした .
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