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晴人に「分かった100日ね。そしたら私は先生の元へ行くから」と伝えたものメチャクチャ笑顔を浮かべ私を抱き締めた
そして歳月を感じない晴人との99日のカウントダウンが始まる
「莉子、0時過ぎたから99日だな」
別れが明らかなのに晴人は楽しい素振りをしている
そんな姿が自分を捨てた母親の姿と私をダブらせていく
行きたかった遊園地に妹と連れてってもらい、うちの前でアノ母親は私達を天国から地獄へと一気に突き落とした
私にも同じ残酷な血が流れている
絶対に母親みたいになるものかと生きてきたのに、この100日で私も同罪となる
母親の不祥事は絶対に許さないが少しだけ自分の幸せを探したという気持ちは理解出来なくもない
所詮私はアノ母親の子供。それなりの幸せしか味わえないと思う
ならば、限られた99日愛する人と過ごしたい
「莉子?目覚めたなコンビニ行くか?」
晴人の何1つ変わらない言葉、そしてポケットに小銭を入れ鳴らす仕草を私は、きっと忘れないと思う……
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