最終章~完結~

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私は、切なくなった…… ユリさんは復讐で晴人に近づいたけど、きっと愛したのは事実だと思う…… ユリさんの精一杯のメッセージ…… 晴人は私に、現在(いま)一緒になれないなら時代が巡った時に俺が莉子を見つけると言ったけど 私は今、そうじゃないとハッキリ分かった 晴人なりに私に苦労をさせたくない一心で別れを選択してくれたけど…… 私は離れたくない。現在(いま)無くして未来は無いから――― 「晴人?自分の足で私立つよ。そして晴人と晴人の荷物を背負ってみせるよ。そしたら二人で歩く事になるよね!疲れたら休憩して又歩けばいいよね!」 「いや俺が男だから背負うよ。今の言葉だけで莉子が十分自分の足で立てるという事が分かった……莉子は俺の隣で笑っててくれたらイイ。」 晴人は、そう言うと私をギュッと抱き締めた 「晴人、愛してる」 「俺も愛してるよ。もう離さないから。」 人って、 なかなか素直になれない時がある。 現実逃避に逃げたくなる時もある。 だけど、素直になり話を重ね…現実を見据えて二人で立ち向かっていく――― そこにある喜びは 計り知れない位深いと思う。 .
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