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店の扉を開け店内を見渡すとブンブンと手を振る美香の姿を見つけた
愛嬌たっぷりある美香の笑顔は私の原動力でもあり、この笑顔を見るにももう少しで制限されるかと思うと泣けてきてしまう
「莉子♪こっちこっち!」
美香に手招きされ奥の個室に入るとスーツ姿の感じのイイ男性が居た
「はじめまして。美香の友達の中井莉子と言います」
自己紹介をし頭を下げると、その男性の視線が凄く気になった
自惚れとかじゃなくて言葉にするなら珍動物を見る視線?
ちょっと私を小馬鹿にする感じの視線?
それとも、何処かで逢った事があったのかなぁ……
思い出せないまま美香に誘導され私の横には美香が座り、美香の前には男性が座る
「あ!ゴメンね!俺、見とれちゃって自己紹介してないね。俺、南ヒロム普通のサラリーマンで31の独身ね♪」
どうやら、軽い男と私は判断をする
31才、もう少し落ちつこうや!と突っ込みたくなる
美香の好みのタイプからは外れていて、なんだか美香が崖っプチなのかと心配だ
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