初めてが最後

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何年か、楽しくて、でもどこか虚しい。 僕だけがそう思っていたのかも知れないけど。 そんな日々が続いた。 君はあの日、笑うでも無く、塞ぐでもなく… 何時もの様に僕に会いに来た。 僕は君が現れて、嬉しくて取り留めの無い、最近の出来事を話し出し。 君は当たり前に、頷いて聞いてくれてた。 でも、君が突然僕を見て表情を無くしたから… 言葉が切れた。 嫌な予感。 だって、何年も君を見つめていたのに。 …初めての君がいた。 「あのね、結婚するんだ…」 …初めて、自分の気持ちが分からなくなった。 何にも、言葉が出てこなくて、取り繕うみたいに出た言葉は… 「そっかぁ~!おめでとう!」 …最悪だった。 僕は君を…どうしたかったのだろう。 顔が見れなかった。
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