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俺、ー卯月 雨ーは明日16歳の誕生日を迎える。
そして世界は明日mergeが発売される
その話題性が凄すぎるせいでどうも俺の誕生日が薄れがちで少し悔しい思いをしている
まぁ俺も楽しみなんだが・・・
「しかしすごいよな~」
すこし俺より高い位置で話す親友、大樹。ちなみに二人そろって学校がえりに繁華街をぶらぶらしている最中
「何がだよ」
「だってよ?自分自身がゲームの中に入るんだぜ?凄くねぇ?」
「あぁ凄い!全部お前疑問系じゃないか、ビックリだよ」
「なんだよそれ。雨もたのしみなくせに~」
このこのっと肘で横腹をつついてくる。
痛いわ!と言いたいが実際楽しみなので何も言えない
「そうだ!」
「突然大声を出すなよ。耳が痛いし恥ずかしい」
クリスマス前ということで人の集まる商店街。そのど真ん中でいきなり何故大声を出す。
ほら、頭がキンキンの兄ちゃんがこっちをにらんでるじゃないか
こっちの話を聞いていないのか聞いているが無視なのかあぜん大声で大樹は俺に言う
「明日一緒に買いに行こうぜ!merge!!」
キラキラした目で見つめる大樹
俺はこの目をした大樹がにがてだ・・・
「さむ・「大丈夫」
「もう・「大丈夫」
「・・・わかったよ」
理由は嫌でも断れないから・・・はぁ~
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