優しい嘘

明日、朝

「お前、カナのこと好きだろ。」

ぶっ！！！

人生初の鼻から牛乳を経験した。

「いつから気付いてたんだ？」

「今日。お前、カナとアド交換した辺りから変だったぞ。」

ユタカに気付かれたということは他にも気付いたヤツが・・・。
不安がよぎる。

「大丈夫、俺以外気付いてねーよ。多分！」

その自信はどこから来るんだ。

「まぁ恋することはいいことだ。頑張れよ。親友として応援してるぜ。」

「あぁ、ありがとう。」

「ユタカー！来てやったわよ。」

「お待ちしておりました。お嬢さん方。」

メグミとカナが来た。
俺は唖然とした。

「俺が呼んだんだよ。本当はメグミさんと二人が良かったんだけど、照れ屋のメグミさんが二人はちょっとてな。だからお前とカナも呼んだの。感謝しろよ。」

「誰が照れ屋だ！」

「いたい！」

動機はどうであれ、ユタカには感謝だ。