マラソン大会

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冬休みがあけた。 この日は、今冬一番の冷え込みで、予報では夜から雪らしい。 比較的に暖かいこの町で1月に雪が降るのは珍しい。 そんな中あの忌まわしい行事が始まろうとしていた。 「よし、みんな集まったか。それじゃあ、毎年恒例新年マラソン大会を始めるぞ。みんな位置に着け。」 アホだ。 なんで新学期一番で走らなにゃならんのだ。 なんで「新年」マラソン大会なんだ。そんなの聞いたこともない。そして・・・ 「よーし。優勝は俺がいただくぜ!野球部、陸上部覚悟しておけ。」 ユタカのアホはそれら全てを越えていった。 「なんだ、ユウヤ。気合いが入ってないぞ。」 気合い入れろなんてなんてイカに直立しろって位無理な話だ。 「時間になったな。よーい。ドン!」 かくしてマラソン大会の幕があいた。
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