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ジープは男とバイクにぶつかり、男はジープの進行方向に飛ばされ、道路にバウンドしたが、あろうことかジープはスピードを上げ、右前輪と右後輪で男の頭を踏みつけ、逃げて行った。
「悠太!!」
葉山はバイクから降り、そう叫びなから男の倒れている場所まで走ったが、フルフェイスヘルメットはあり得ない形に変形し、首元を伝って大量の血が流れている…
目を覚ました葉山からは大量の汗が流れていた。
(チッ…またあの夢か。)
そう思った時、何者かによって玄関の鍵が開けられた。
合鍵を持ってるのは二人…
ドアが開くと、坊主頭に眼鏡をかけた、葉山よりも一回り近く若い男が入って来た。
「あたたたた~おたく何?この相変わらず汚い部屋はー。」
若い男は独特な口調でそう言いながら部屋に入るなり呆れた顔をした。
「いゃあすんません。じゃあ千円でお願いします。」
「えぇぇ?おたく俺にやらせんの?しかも千円で?」
若い男はそう言いながらも、袋にゴミを分別しながら入れ始め、20分足らずで見違える程片付いた。
その間葉山は部屋の隅っこでタバコを吸いながらボーッとしていた。
「ほらキレイになっただろ?やっぱやる人ぁやっちゃうんだょ。」若い男がそう言うと、葉山は若い男に千円を渡した。
「んで今日は何しに来たの?」
葉山はそう言うと若い男は呆れながら
「はい~?たまには遊び来い来いっておたくがいったんでしょう?」
「あ、忘れてた。弟よ、こんな兄貴でごめん。諦めてwww」
ツッこまれた葉山はふざけたように謝る。
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