3人が本棚に入れています
本棚に追加
この若い男は葉山龍。
葉山翔の実の弟で年齢は16歳。性格は翔とは全く違う。
ちなみに翔は23歳。
「まさかおたく、片付けさせるために呼んだの?」
「いや、そーゆー訳じゃねぇんだが、呼んだ理由も特に無い。」
「ったくおたくは…せっかく来たんだからおたくの好きなピザでもたのんでよ。」
「あぁ、俺様今金が無い。」
「あたたたた~。じゃあいつものゲームやりますか?」
「あぁいいよ。」
そんなやり取りをしながら龍はお気に入りのエナメルバッグから、翔はテーブルからポータブルゲームを取り出し、二人は熱中した。
協力して敵を倒すゲームらしいが、狂喜は無理矢理敵に突っ込んで反撃を喰らう。龍世はうまい事立ち回り、敵の隙をついて攻撃している。
ゲームの中にまでお互いの性格が反映されているように思える。
「あたたたた~おたく何やってんの?」
「いや、俺様がかわゆい弟の為に身代りになってやったんだよ。」
「…」
こんなやり取りをしながら時間が過ぎていく。
何だかんだいって二人とも楽しいようだ…。
「あたたたたやばぅぃっ…おたく俺もう帰らなきゃ。明日学校だし。」
翔は携帯を開き、時間を見ると16時を回っていた。楽しい時間は直ぐに過ぎていく。
龍は帰る準備をはじめる。
「あぁ?学校?ってか今日は何曜日?」
「あたたたた~おたく頭大丈夫?今日は日曜日でしょうが。カレンダーくらい貼りゃいぃじゃんかよ~」
「いーや。今の俺様にはカレンダーは必要ない。」
龍はツッコミを入れる気力が失せてきたのか、シカトしはじめる。
最初のコメントを投稿しよう!