プロローグ

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プロローグ

西暦33年。一人の男が木に首を吊って死んだ。 享年は不詳、生い立ちもよく分からない男。 そしてこの男こそがこの物語の主人公なのだ。 その男の真下には銀貨が散らばっていた。 その数30枚。この銀貨がこの男の自殺の理由でもあった。 回りくどい言い方をやめると、この男はこの30枚の銀貨で自分の恩師を売ったのだった。 この男の名はユダ・イスカリオテ。 その恩師とはイエス・キリストだった。
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