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「慎吾先輩」
「なんだいせいくん」
いきなりその呼び方はいやだ、と思いつつスルーした
「先輩のパートってなんですか?」
「俺?俺はホルンだよ」
聖は首を傾けた
(聞いてもわかんねーのになにバカだろ俺!)
「その顔はわからねーんだな、お前」
(アホなのに感だけは鋭いな、いやな人だな)
「大丈夫さ、俺も昨日覚えた」
「昨日!?」
「まったく慎吾ちゃんはアホだなー」
そんなはっきり言っちゃだめですよ!というつっこみを入れたかったが心の中で我慢した
すると後ろから可愛らしい声が聞こえた
「あの…見学していいですか?」
振り返ると、まるで天使のような子だった
「あ、もしかして一年生?」
急に話しかけられ緊張する俺
すると慎吾先輩は小声で
「天使のような子とか思ってんだろ」
とまたもやいらんところをつかれ顔を赤くしてしまった
すると笑われてしまった
少し落ち込んでいると再び話しかけてくれた
「私、櫻井優。よろしく、橋本くん」
「え、なんで名前」
「名札みればわかるよ」
「あ…そう、だね、あはは」
これが君との出会いだった
「橋本…せい?」
「聖って書いてひじりって読むんだ」
「聖母マリアの聖だよな、せい」
「ちょっと空気よめ、アホ男」
「さかもー先輩痛いです!」
「その呼び方やめろ」
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