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「橋本くんって吹奏楽未経験者だよね」
「う、うん」
聖が頷くと優は笑って
「わからないことがあったらなんでも聞いてね」
と一言いって楽器をだして扉をしめた
「聖には慎吾ちゃんがいるんだからね」
「なんの話ですか」
「呼んだ?」
「全然呼んでないっす!」
いきなり慎吾が楽器庫に入ってきた
「地獄耳だなー」と奈緒は笑っていたが楽器庫の扉は見たところ結構な厚さだ
(…感?)
慎吾の怖さを思い知った瞬間だった
(…むり)
モデルの役目を終えバチの持ち方や打ち方を教わっていた
しかし予想以上に打つのが難しく、不器用な聖は苦戦していた
「すぐなれるって」
「俺には無理です…」
と言った瞬間先輩は俺の腕を掴んだ
「やめないでー!」
「まだ入部してないですよ!」
という会話がしばらく続いた
「モデルが…」
「そっちの心配じゃねーだろ」
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