第零章 そうだ、異世界へ行こう

4/11
前へ
/19ページ
次へ
翌朝、目が覚めた甘太はスーツを着て、大きな鞄を持ち、自転車で家を出た。 30分後、テレビ局に着いた甘太は、鞄の中から板チョコを取り出し、それを食べながら建物の中に入っていった。 「おはようございま~す!」 「おう!来たか!」 甘太はそう言って、楽屋に入ると、マネージャーである林田悠希(ハヤシダユウキ)がそう言った。 「どうも。林田さん。今日は何時からリハーサルだったでしょうか?」 「10時からだよ。早く準備しろよ!」 「了解です!」 甘太は林田にそう問うと、林田はそう答え、甘太はそう言ってメイクの北本柚香(キタモトユカ)のもとへと向かった。 「それじゃあ、柚香さん、よろしくお願いします」 「はい。いつもの通りでいいよね?」 「はい。よろしくお願いします!」 柚香は甘太にそう言うと、甘太のメイクを始めた。 「はい、終わりっ!」 「いつもありがとうございます。それじゃあそろそろ時間なので、行ってきます」 柚香がメイクを終え、そう言うと、甘太はそう言って楽屋をあとにした。 「あいつ、あんなんだけど、あんな子供っぽいところがあるから俺達も辞めらんねぇんだよな……」 「そうですね……あの子がもっと大人っぽかったらもしかしたら辞めてたかもしれませんね……」 林田と柚香は走っていく甘太を見ながらそう会話を交わした。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加