30人が本棚に入れています
本棚に追加
「しかし、お前らも物好きな奴らだな。何考えてんだ?わざわざ他人のケンカに首突っ込むなんてよ?バカなのか?」
「誰がバカだ!」
「お前だ。まあ、いい。一応、礼は言っておこう。」
「どこが、礼だ!先にバカを取り消せ。」
「それより、アレは何をやっている?」
富士の問いに、暁は初めて本条が話に参加していないのに気が付いた。
そうだ、アイツが話に加わらないから俺が言い負かされるんだ。と、暁が富士の示す方向を見れば、本条がボロボロになった雑魚達を一カ所に集めていた。
「何してるんだ?本条。」
「彼等に自分達が敗者であると分かり易くしてあげているんだよ。君もやるかね?」
本条は暁の問いに答えると、サインペンを差し出して聞いた。
そのサインペンを見て、ああ、やっぱり油性ペンだ。と、変なところに納得して雑魚達を見れば、彼等の額には、『負け犬』、『雑魚』などと確かに分かり易く書かれていた。
最初のコメントを投稿しよう!