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「魔法で解決できると?」 うん。すぐにで無くても、決して無理じゃあないと、僕は思う。 「はあ……それならばそれで、万々歳なのだが」 ……うん、世の中そう甘くは無いよね。まあでも、挑戦は悪いことじゃないと思うんだ。 「私はそれで良いとして……母さんには何て言うつもりだ?大きな声では言えないが、母さんも相当頑固だぞ」 「あら、悪かったわね?」 「かか、母さん!いや、あの、……コホン、私は書斎に戻ろう、ではな、息子よ!」 あーあ、父さん……ねえ母さん、 「魔法士になりたいって、いうのね?」 あれ、聞いてたの? 「いいえ。でも、あなたが机の上に置きっ放しにしてた本を見ると、そうじゃないかって」 うう、そうなんです……でも、母さん。母さんも嬉しくないですか?父さんと、僕が…… 「やめなさい。 ……ふう、なんて言ってもどうせあなた、やめる気なんて無いでしょう?」 はい。 「頑固なんだから……誰に、似たのやら…ねえ」 それこそ、父さんが言ってた遺伝じゃないですか。 「全く、あの人も余計なことばかり吹き込むんだから」 …… 「いいわ。わたしの負け。でも、約束して。無茶はしないって」 錬金士に、無茶のしようも無いけど……うん、分かってるよ。大丈夫。
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