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困ってたら助けてくれたり、クラス一緒だねー!とか言って友達と抱き合ったり…。
やってみたい。
まぁ私には無理か。
いつも友達が欲しいという願望が膨らむばかり。
重い足でその場を立ち上がり、教室へと入った。
うわ…。
なにこの派手クラス…。
ていうかガラ悪い。
周りは金髪、茶髪、メイクはばっちり…あまり印象がいい人たちではなかった。
私のような真面目なタイプは見るかぎり、いない。
こんなクラス、うまくやっていけるのかな。
不安だけが生まれる…。
しんどくなる思いを無理矢理胸の奥に閉じ込めながら、指定の席へと着いた。
隣はまだいない。
私の席は一番後ろの窓側で、ぼーっと外を眺めてた。
視界に広がるのは晴れ晴れとした青空。
「空はいいなぁ…広くて自由で。私も自由が欲しいな…息苦しくてもう嫌だ。」
ポソっと独り言。
――ガタッ
隣で机に鞄を置いた音がした。
すると、
「藤咲梨紗ってあんた?」
いきなり名前を呼ばれ、驚いた。
振り向くとそこには金髪で顔立ちの綺麗な男の子がいた。
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