初めての友達

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「え…?あの…」 もごもごと言葉を詰まらせ戸惑う。 「だから、あんたかって聞いてんの。」 顔立ちのいい男の子は、少々乱暴な話し方をする。 「そ、そうですが…。」 「でっけー独り言…。」 「////っ(き、聞かれてた!?)」 恥ずかしくなったが、相手は結構しらっとしていた。 「まぁ俺の席はここであってるな。」 どうやら席を確認したかったらしい。 「は、はぁ…え!?隣!?」 私の声は飛び上がっていた。 「あっ💧。(やばいっ…!つい本音が口走った!)」 焦って思わず口を手で抑えた。 「なんなんだよ、あんた。見たまんま可愛くねぇな。」 「なっ!失礼な…!」 いきなり言われた一言に黙ってはいられない。 「だって真っ黒な髪におさげ、しかもレンズ厚いメガネ…さいっあく。」 「わ、悪かったわね!」 本当は、私だってもっとお洒落したい…。 でも出来ないんだもん。 あなたに何がわかるのよ! と心の中で叫んだ。 「ブ~ス。」 「~~💢」 怒りで言葉が出ない。 再び窓を見始める。 男の子は面白半分なのか、笑っている様子。 「💢💢💢!(なによなによなによ!どうせ私はブスよ!なんか腹立つ!)」 しばらくして、男の子は椅子に座り、携帯をいじり始めた。 会話のない気まずさから、なんとなく男の子を見た。 見れば見るほど端正な顔立ちをしていて、まるで王子様のようである。 童話に出てくる、白馬とかすごく似合いそう。 でも中身は最悪よね…顔だけなら格好良いのに。 きっとモテる人なのね。 まじまじと見始め、気付いたときには見とれていた。 男の子も私のあまりの視線に、 「何?」 と、声をかけてきた。
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