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寒さに震え
風は容赦なく
空気は肌に針を刺す
その中を
悠然と
布の如く
ふらふら歩く
孤独が更に体を痛め付ける
だが
彼は歩き続ける
その先には
待ってくれてる人が居るから
立ち止まる訳にはいかないから
彼は居場所が欲しかった
場所を変える度にいずれ居心地が悪くなり
ずっと居ていい場所を探していた
見つけたんだ
だから
彼は体が傷付こうが
孤独に潰されようが
寒さに凍えようが
必ず帰る
それが彼なのだから
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