手紙

貴方は今何をしていますか？
私は冷たい風に包まれ、澄み渡る星空を見ています。
先程から涙が頬を伝うのですが、なかなか止まってくれません。
涙腺が脆いなんて、年なんですかね(苦笑)

今日、ある方から貴方の事を聞きました。
お元気そうで何よりです。
しかしながら、私はあまりその事を聞きたくありませんでした。
今の私は、矛盾した心でグチャグチャになっているからです。
貴方の幸せを願うのに、とても胸が痛くなります。
先へ進もうとするのに、涙で前が見えません。
過去にしようとしているのに、輝く思い出が邪魔ばかりしてきます。
私はいつから、こんなにも脆く弱い女になったのでしょうね…。
私の心は往生際が悪いようで、未だに貴方を求めています。
狂おしい程愛していると叫び、その温もりを求め腕を伸ばしている。
この辛い想いは、本当に時間が癒やしてくれるのかと、最近とても不安に思います。
時間はかなり必要ですが、いつかは解放されるのでしょうね。
その事が待ち遠しくもあり、少々切なくもあります。
貴方が私の隣に戻ってきてくれる日は無いのでしょう。
正直共に歩めぬ事が寂しく、残念な気持ちでいっぱいですが、自業自得と諦めるより他無いですよね。
あれだけのことをしておきながら、こんな気持ちを未だに抱いてしまい、申し訳なくなります。
最後に言いたい事は、愛しています。
貴方以上に愛せる方が現れるとは思えません。
それでも貴方が幸せならば、私はいつか誰かと幸せになります。
いつかこの想いから解放されるまで、この想いを抱く事を許して下さい。
愛してしまって、ごめんなさい。