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ぼんやりと薄れそうな意識の中、一瞬だけ赤く、暗い思いが咲く。 零れ落ちる黒い匂い…。 これでいい。 これがいい。 有機的で汚らしい、黒い土くれに還るぐらいなら…。 こうするのが一番いい。 何も…。 何一つ変わらない。 黒い闇に蝕まれても、この想いは消えない。 …静かだ。 とてもとても静かだ。 爛れた時間を洗い流すように周囲は徐々に冷たく乾いていく。 苦痛に満ちたこの快楽は、これからも…。未来永劫にこの身体を蝕んでいくのだろうか?
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