第1章

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高校2年の梅雨頃 私は、雨が嫌いで仕方なかった。 学校の登下校の時は、歩きだから靴が濡れるし髪は綺麗に整わないそして、雨の日は何かと嫌なことが多い。 この日も雨が降っていた。 この雨どうにかならないかしら。 そう思いながらいつもの道を歩いて学校に向かっていた。 曲がり道を曲がった時 「おい。そこのお前どけ!!危ない。」 何処からかそんな声が聞こえた。まぁ、自分には関係がないだろうと思って普通に歩いていたら急に背中に衝撃を受けた。 その勢いで、私は水溜まりに転けてしまった。 「はぁ…最悪」 思わずため息が出てしまった。腰のところぐらいまである髪と制服のスカートは見事にびちゃびちゃで昨日の夜アイロンをかけたブラウスまで泥だらけになってしまった。お気に入りの傘は、水溜まりの中に落ちていた。 「わり。大丈夫か?家にいつもの傘がなかったからさ。走ってて、道を曲がったら急にお前がいるんだからぶつかってしまったんだ。」 そう言った男の人は、私の学校と同じ制服を着ていた。見た感じ、綺麗な顔をしていたが髪が茶色で不良ぽっい人だった。 ,
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