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本当、今日は災難だったわ。そう思い、トイレの個室に入ると誰かが入ってきた。
「キャハハハ、あんたそれマジで言ってのー?」
「だから、別にいいじゃない」
どうやら2人組の女子のようだ。女子特有の高い声に少し耳障りを感じながら着替えていると
「なぁ、今日も来るかな‘冷艶の姫’は」
冷艶の姫…
その言葉を聞いてはっと彼女達がいるであろう方向に顔を向けて耳を傾けた。
「さぁ?でも、今日って雨でしょ。来る確率は低いかもね。」
「あー見たい!!出来るならお姉様って呼びたいわ。」
「沙希って本当、冷艶の姫が好きだね。変わり者だよ。」
「いいじゃない。いつか、きっと瑠璃だってあのお方の素晴らしさがわかる日が来るわ。」
沙希と呼ばれた方は、手を組んで目を輝かせどこかを見ていた。
若干、彼女の崇拝ぶりに呆れいたが時間がないことを悟り
「ハイハイ。わかったからもう行くわよ。」
「むーわかった。」
まだ、納得していない彼女だったがしぶしぶ会話を終わらせて、出ていった。
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