記憶の片隅~そして始まりはここから

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お花畑に小さな女の子と男の子が向かい合わせに座っている。 「ねぇ?指切りしようか」 綺麗な黒髪の頭をした少女は言った。 「指切り?」 男の子は首を傾げながらそう言う。 「そうだよ。中指と中指を絡ませて約束するの!」 「中指?小指じゃないの?」 「普通は小指だよ。でもね、これはいつか結婚する約束の指切りだから。だから大切な人と約束する時には中指で指切りするんだよ」 「わかった!」 二人は中指を絡ませ、笑顔で歌う。 「ゆーびきりげんまん、嘘ついたらはりせんぼんのーます!!」 「約束だよ」
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